2023 年の天文現象

太陽    :第25期の活動が始まり、黒点数が次第に増えていく時期に入ってき ました。
                 太陽面では、北緯、南緯とも20°くらいのところに、次々と黒点群が現れていますが、ときおり、30°を越す群が現れたりします。
        また、太陽はガス球なので、高緯度ほど自転の速さが遅くなります。ところが、同じ緯度でも、まれですが、他より速い自転速度の群が出現し ます。
        太陽黒点の観測をしておられる方は、単極性の群の自転角速度(°/日)を測定してみて下さい。自転角速度の測定は、最小自乗法を使う方法 があります。
        ゆくゆくは、論文の形で公開したいと思います。
                フレアや、太陽風については、宇宙気象予報などを見て下さい。
                 日食は、2回起こり、4月20日の金環皆既日食は、オーストラリア北西部からニューカレドニア島方面、10月15日の金環日食は、南北アメリカ大陸で見ら れます。

             :部分月食が10月29日に見られます。
彗星         :今年5等星より明るくなる可能性のある彗星は、3個ほどです。
        ZIF:1月から2月にかけて5等程度に明るくなると予想されています。天球の北半球を大きく動いていきます。
        マックホルツ周期彗星:1986年の発見以来8回目の出現となります。近日点通過直後で、2等くらいになるかも?
        エンケ彗星:1786年の発見以来65回目の回帰。10月下旬に5等星くらいになる予想です。

水星     :夕方の西空 1月上旬、3月下旬〜4月下旬、7月から8月、10月下旬〜12月中旬。
         7月下旬〜8月上旬と、12月初めには、日没時の高度が10°を越え、特に4月1日〜10日あたりは20°に近い高度になり、観測好 機。

                 明け方の東空 1中旬〜2月上旬、5月中旬〜6月下旬、9月中旬〜10月上旬。
         9月下旬には15°以上
で、観測好機です。

金星     :年初めには、宵の明星、8月12日が内合なので、そこからは明けの明星です。外合は10月21日で、それ以降は宵の明星です。
        宵の明星では、6〜7月、明けの明星では、9〜10月が、太陽からの離角が大きいので、観測しやすくなります。
        1月23日には、土星・月と接近。2月22日にも、月と接近します。3月2日には木星と接近し、この頃の夕方は、写真の好対象になるで しょう。
                  3月24日には、金星食がおこり、沖縄と九州南部で見られます。
        4月23日、5月23日、11月9日、12月10日には、月と接近します。
        5月31日にポルックスと、10月10日にれぐるすと、11月28日にスピカと接近します。

火星     :年初めから、2月上旬には、視半径は、10″以上で、観望好機です。

木星    :3月頃までには、観測しやすく、3月2日には、金星と32′まで大接近。
                 合を過ぎると、明け方の東天に見られるようになります。11月3日が衝なので、夏以降は観測高度が次第に高くなり、観測好機となります。

土星      :やぎ座からみずがめ座に移ります.。夏から年末にかけて、高度が高く、観測しやすいです。次第に輪の傾きが増して、土星らしい姿が見られます。

流星群   :1月−−−しぶんぎ座(4日13時ころ極大予想、今年は月齢11の月があり、条件は悪い です)
                  8月−−−ペルセウス座 (13日70時頃が極大予想)
。新月に近い月なので、条件は良です。12日から14日にかけて注意したいです。
        11月−−−しし座(18日ころ極大。 ダストトレイルの予報が出ているものの、極大が昼間なので)
        12月−−−ふたご座(14日〜15日にかけて極大。月明はなく、最良の条件。)
                14日〜15日には、例年、火球クラスのものが見られる。今年最多の流星が見られる のでは?とも言われています

home