2022年の主な天文現象

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太陽    :第25期の活動が始まり、黒点数が次第に増えていく時期に入ってき ましたが、時に無黒点になったり、不安定な上昇期と言う感があります。
                 太陽面では、北緯、南緯とも20°くらいのところに、次々と黒点群が現れています。
                フレアや、太陽風については、宇宙気象予報などを見て下さい。
                 日食は、部分日食が2回起こります。5月1日に南米で、10月25日には西アジアからアフリカ北岸・ヨーロッパで見られます。

             :皆既月食が2回見られます。
        5月16日の皆既月食は、日本では見られません。
        11月8日は、皆既月食は、ほぼ、日本中で見られます。18時8分頃から、23時49分頃まで見られます。
        皆既の時間は、19時16分から20時42分と、かなり長いです。
彗星         :今年明るくなる可能性のある彗星は、昨年より多い予想です。
        PANATARRS彗星(2017K2)は、年初めには、へび座,わし座当たりにあり、夏場には、さそり座を通って次第に南下していきま す。秋から冬にかけて、5等くらいまで明るくなる予想です。
        レナード彗星(2021A1)も、へびつかい座から次第に南下していき、年末には、3等との予想が出ています。期待しましょう。
        PANSTARRS彗星(2021O3)は、4月にはペルセウス座あたりで5等くらいで、最も明るくなる予想。

水星     :明け方の東空 2月上旬〜下旬、6月中旬〜7月上旬、10月上旬〜中旬。
         1月31日〜3月1日には、日の出時の高度が10°を越え、2月9日〜11日は14°、6月22日〜23日には14°で、10月5日 〜14日には、15°越えで、観測好機。

                 夕方の西空   1月上旬〜中旬、4月中旬〜5月中旬、12月中旬〜下旬。
         
1月7〜11日には、日没時の高度が15°、4月29日〜5月1日は 19°、12月24日〜25日には14°で、観測好機です。

金星     :今年のハイライトは、5月1日の木星との大接近と、5月27日白昼の(残念ながら,南西諸島でしか見られませんが)金星食です。
        1月9日が内合なので、そこからは明けの明星です。外合は10月21日で、それ以降は宵の明星です
        形の変化が楽しめるのは3月末まで位。ただし、3月下旬〜4月上旬の夜明け前の東天は、土星と火星も一緒に見られて、写真を撮るには好適 です。3月28日には、月も加わります。
        5月27日の金星食は、13時ころから14時ころにかけて見られ、鹿児島市がその北限に近い。それより北では、月を見つけられれば、双眼 鏡などで、月の近くに見つけられるかもしれません。ただし、月は、新月3日前なので、太陽を見ないよう、細心の注意が必要です。
                  3月12日には、火星と接近。3月29日には、土星と接近。
        5月1日には木星と15′まで接近するので、望遠鏡の視野で一緒に見られます。
        6月26日、7月26日、8月26日、12月24日には、月と接近します。

火星     :今年は、12月1日に最接近を迎える年になります。最大視半径は、17.2″くらいになりそうです。5月から次第に観測しやすくなり、最接近前は、雲が 活発に発生する時期と言われます。年が変わってからは、次第に小さくなっていきます。

木星    :夏以降、冬まで見やすいです。
                 ガリレオ衛星同志の食現象が何回も起こります。天文年鑑や天文雑誌を参考に観察し てみて下さい。

土星      :やぎ座にあって、高度が低いが、夏から年末までが、見物となります。
        
流星群   :1月−−−しぶんぎ座(4日6時ころ極大予想、防寒には十分注意して臨んで下さい)
                  8月−−−ペルセウス座 (13日10時頃が極だが、12日が、満月なので、条件は最悪)

        11月−−−しし座(18日ころ極大。下弦近くの月があり、条件はあまりよくないが、 ダストトレイルの予報が出ていて、22日ころまで注意していたいです)
        12月−−−ふたご座(14日〜15日にかけて極大。14日〜15日には、例年、火球クラスのものが見られる。今年最多の流星が見られる のでは?とも言われています)

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