2021年の主な天文現象

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太陽    :第25期の活動が始まり、黒点数が次第に増えていく時期に入ってき ました。
                 太陽面では、北緯、南緯とも20°くらいのところに、次々と黒点群が現れ始めました。これからが、いよいよ活動本番です。
                フレアや、太陽風については、宇宙気象予報などを見て下さい。
                 日食は、2回起こります。6月10日に北極地方で、12月4日には南極大陸で見られます。コロナ禍が終わり、見に行くことができるとよいのですが。

             :皆既月食と部分月食が1回ずつ見られます。
        5月26日に皆既月食。日本全国で夕方から見られるので、お薦めです。皆既の時間が短いのですが、月の色の変化を楽しんでみて下さい。
        11月19日は、部分月食ですが、90%以上が欠け、月の出から食の様子が見られます。
彗星         :今年は、明るくなる可能性のある彗星は少ないです。
                 明るい彗星が現れることを期待しましょう。

水星     :明け方の東空 2月下旬〜3月上旬、7月上旬、10月下旬〜11月上旬。
         2月26〜28日には、日没時の高度が13°、7月8〜10日は15°、10月25〜26日には17°で、観測好機です。

                 夕方の西空   1月下旬、5月上旬〜中旬。
         1月21〜29日に高度15°、5月11〜21日は19°を越え、観測好機。
        5月29日には、西空で金星に31′まで大接近。金星との光度差があるので、双眼鏡や望遠鏡で見ると、同一視野に入っ てきます。

金星     :11月8日白昼に金星食が起こります。月齢4の月の、東から西へ抜けます。北へ行くほど隠れる時間は長く、札幌では13:42〜14:51、大阪では 13:44〜14:40。
        4月初めから、宵の明星。
                  7月22日には、レグルスと接近。
        9月5、6日にはスピカに接近。
        7月12日には、火星に接近。すぐ近くに、月齢2の月もあって、見物です。

火星     :今年は、準大接近の翌年。4月中旬くらいまでは、中口径以上の望遠鏡なら、まだ模様も見えそうです。

木星    :夏以降、冬まで見やすいです。
                 ガリレオ衛星同志の食現象が何回も起こります。3月から11月までの間で24回(天文年鑑2021年版)ありますので、天文年鑑や天文雑誌を参考に観察し てみて下さい。

土星      :やぎ座にあって、高度が低いが、夏から年末までが、見物となります。
        
流星群   :1月−−−しぶんぎ座(3日23時ころ極大予想、月齢19の月があるが、夜半前から注意 したいです。防寒には十分注意して臨んで下さい)
                  8月−−−ペルセウス座 (13日04時頃が極大で、月齢4程度の月が沈むと条件最良。12〜14日に連続して観測したい。極大すぎから、火球クラスのものが見られるとも言われま す)

        11月−−−しし座(18日ころ極大。満月近くの月があり、条件は最悪)
        12月−−−ふたご座(14日に極大。上弦過ぎの月が沈む02時以降に期待。14日〜15日には、例年、火球クラスのものが見られる)

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