2020年の主な天文現象

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太陽    :第24活動期の極大期は終わり、極小期継続中です。相変わらず、無 黒 点の日が、目立ちますが、国立天文台によれば、2018年4月に、次の第25活動期に属する高緯度群が
                 現れたとのことで、昨2019年の終わりには、北半球にも南半球にも、高緯度群が現れました。2日ほどで消滅してしまいましたが、いよいよ、今年は黒点が 現れ始めるか?と
        言う段階に来ました。太陽活動は、約11年で1周期の活動をしていますが、その活動の始めには、黒点の発生緯度が高く、次第に低緯度に 移ってきて、極小期 には
                 赤道付近に発生するようになります。そして、次の活動期に属する高緯度群が現れます。
                フレアや、太陽風については、宇宙気象予報などを見て下さい。
                 日食は、2回起こり、最初は、6月21日の午後に部分日食が、日本各地で見られます。これは、アフリカ東北部からアジア南部を東西に横切る形で金環食が見 られるものになります。
        12月14〜15日には、南米で皆既日食が見られます。

             :今年は、半影月食は4回起こりますが、皆既食は一度も見られません。
彗星         :今年は、明るくなる彗星は少ないが、昨年末には、太陽系の外からやってきたという彗星が話題となった。
                 太陽系外の物質でできていることから、その組成を光学観測で調べたいと、TV番組で紹介されていました。

水星     :明け方の東空 3月中旬、7月下旬、11月下旬。11月初旬、7月下旬は高度が15°を越え、観測好機です。
                 夕方の西空   2月上旬、5月下旬〜6月上旬。2月上旬・6月初旬は、高度15度を越え、観測好機。

金星     :年始めから6月初旬まで、宵の明星。5月上旬までは高度が20度以上で見やすいです。
                 6月4日に内合となり、それ以降は、明けの明星。7月上旬〜11月初旬には、高度が20度を越えます。
                 4月3日〜4日には、プレヤデスと大接近。
        7月12日明け方には、金星・アルデバランが1.1°まで接近。
        10月3日朝には、レグルスに8′まで大接近。

火星     :今年は、準大接近の年。6月には視直径が10″を越え、10月15日に衝となり、12月末まで10″以上をキープします。
        9月始めから10月終わりまで、視直径は20″以上あります。今年は、火星の年とも言えそうです。

木星    :いて座からやぎ座に位置しています。
                 1月20日、夕方の空で金星と接近し、土星も近くにいます。

土星      :いて座からやぎ座にあって、高度が低いが、他の惑星との接近が何度もあり、見物となります。
        3月31日明け方、火星と接近しすぐ西には木製もいます。12年21日には木星と大接近。木製のガリレオ衛星の内側に土星が見られる状態 となります。

流星群   :1月−−−しぶんぎ座(4日〜5日、上弦過ぎの月が夜半には沈むので、好条件)
                  8月−−−ペルセウス座 (12日10時頃が極大。下弦の月があり、条件は悪い。むしろ、夜更かしをして早めに見た方がよいかも)

        11月−−−しし座(17日〜18日ころ極大。新月直後なので、条件は最良)
        12月−−−ふたご座(13〜15日明け方ころ極大。新月直前なので、これも最良の条件)

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