2017年の主な天文現象

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太陽    :第24活動期の極大期は終わり、いよいよ極小期に入りつつあると思 われます。無黒点の日も、時々現れるようになってきました。
                8月22日(日本時間)、アメリカ大陸を中心に、皆既日食が見られます。皆既時間は、3分にも満たないのですが、かなり広い範囲で見られることと、ちょ うど
                 夏休みでもあるので、たくさんの人が訪れることと思います。

月             :今年は、半影月食と部分月食がそれぞれ1回ずつ見られるだけで、月食については、少し寂しいです。
                 今年も、昨年に続き、アルデバランや、ヒヤデス星団を隠す現象が何回も見られるので、望遠鏡でのぞいてみては?
                 主な星食は、次の通りです。
                    1月10日 0:01 アルデバラン、4月1日 18:45 アルデバラン、7月20日 18:45 アルデバラン、7月25日 19:49 水星、10月10日 3:09 アルデバラン、
                    11月11日 5:36 レグルス、12月9日 8:39 レグルス
                    このうち、7月20日、12月9日は、望遠鏡が必要です。
彗星         :a). 1月、ホンダ・ムルコス・パデュサコバ彗星が、やぎ座で6等くらいになる予想。
                 b). 3月10日に近日点を通過するエンケ彗星は、4〜6等になると予想されている。
                 c). ジョンソン彗星は、5〜6月には、5等くらいになると予想されている。うしかい座からおとめ座、うみへび座へと移動するので、春の夕方に見やすい。

水星     :7月25日と9月19日に、水星食がおこります。9月のものは、中国・四国・南西諸島のみで見られますが、7月の方は、全国で見られます。
                 明け方の東空 1月上旬、5月下旬〜6月上旬、9月中旬に見ごろ。

                 夕方の西空   4月初旬、7月下旬にみごろ。−−−− 特に、4月初旬、9月20日前後には、高度15度を越え、今年 一番 の観測好機。

金星     :春までは、宵の明星として南西の空に輝いていますが、次第に高度は低くなり、3月23日には内合となります。
        その後は、東天で、明けの明星となります。
                 内合までの西空では、次第に視直径が大きくなるにつれて、だんだん欠けていき、内合の後の東空では、逆に視直径が小さくなりつつ、丸くなっていく様子が
                観察できます。

火星     :昨年接近した火星は、今年は大きくは見えません。
                 表面の模様の観察は、シーズンオフですが、1月末から2月初旬には、金星の近くに見えて、写真の対象になりそうです。

木星    :おとめ座からてんびん座に位置しています。
                 11月13日白昼に、金星に17′までに近づきます。15時10分頃に最接近するので、望遠鏡で見ていると、次第に近づく様子がわかります。

土星      :輪が、さらに開いて来ているので、見栄えが良くなっている。カッシニの空隙などを観測するには、見やすいと思われるので、挑戦してみて下さい。

流星群   :1月−−−しぶんぎ座(3〜4日未明、条件は最良です)         
                  8月−−−ペルセウス座 (13日が極大。下弦前の月があり条件は悪いです)

        11月−−−しし座(18日ころ極大。新月で、観測条件は最良)
        12月−−−ふたご座(14日ころ極大。新月が近く、観測条件は最良)

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