扇本のフォトギャラリー

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扇本台員が普段から撮影した、銀河系外星雲の写真を
フォトギャラリーとしてまとめました

  銀河(galaxy)とは,重力の相互作用で結ばれている恒星の大集団のことです。恒星だけでなく星雲星団,ブラックホール,さらにはダークマターが銀河の中及びその周辺にあることが知られています。 空の暗い場所で空を見上げると,雲のような光の帯を見ることができます。これは日本では天の川,英語ではMilky Wayと呼ばれ,その正体は,私たちの太陽系を含む天の川銀河(Galaxy)です。それ以外の銀河を単に銀河とか,系外銀河などと呼びます。
 宇宙はとても広く,星までの距離は遠いため,ふだん私たちが使っている単位で表すのは大変です。そのため,宇宙で距離をはかる場合には,「光年」という単位をよく使います。(1光年=光が1年間で進む距離)1光年=94600億キロメートル。現在の最速宇宙ロケットでも,1光年進むには約2万年かかると言われています。天の川銀河の大きさは直径約15万光年ですが,系外銀河はそれよりもずっと先,何千何億光年先にあります。ロケットで行くと何年かかるのでしょうか。
 はるか彼方に浮かぶ銀河から発せられた光は,広大な宇宙空間を長い長い間飛び続けて地球に到達します。現在の進歩したデジタルカメラで長 時間の露光を繰り返せば,比較的近傍にある銀河は,構造までとらえることができますが,遠くにある銀河は小さな光のシミのようにしか写りません。小さな光 の中には,千億以上の恒星とその数倍以上の惑星が含まれていることを思うと,宇宙のスケールの大きさには,驚嘆するばかりです。


(下左) M31 アンドロメダ銀河
大きさ 191'×62' 距離:230万光年  等級4.4等   

 
 アンドロメダ銀河は,日本から見える銀河としては最大のもので,広く一般に知られている有名な天体です。
M31の広がりは満月を横に5つ並べたほどもあり,空の暗いところでは肉眼でも見える明るさです
M31 NGC6946
(上右) NGC6946   花火銀河

ケフェウス座にあるきれいな渦巻き銀河。天の川の中にあり,手前にたくさんの天の川銀河の中の恒星が写っています
大きさ 11'×9.8' 距離:2200万光年 等級9.0


(下左) さんかく座の銀河 M33
 
さんかく座はアンドロメダ座の隣の小さな星座です。
またM31が我々から見て横向きに近いのに対して,
M33は銀河円盤部が地球に対してほぼ正面を向いているため,
特に写真では大きく広がった2本の腕が見事に写り,迫力があります。
大きさ 62'×39' 等級 6.3等 :距離 250万光年

M33 M81
(上右)巨大渦巻き銀河 M81 スターバースト銀河 M82
M81
は巨大な渦巻銀河です。すぐ近くにM82があります。
「M81は多数の小さな銀河を飲み込んだのではないか」
このような論文を日本の天文学者が2009年に発表しました。
M82は,M81からの力の影響を受け活動が活発になり,
スターバースト(星生成)が急激に引き起こされています。
M81
 27'×14' 等級7.9等 距離:1200万光年  M82 11'×4' 等級9.3

VirgoGalaxyCluster
(上) おとめ座銀河団 中心部
おとめ座銀河団の中心部に2つのメシエナンバーを持つ楕円銀河が並んでいます。
ともに明確な構造を持たないぼんやりした光芒のように見えます。
これらの銀河はマルカリアンの銀河鎖と呼ばれる10個ほどの銀河の列の西の端に
位置しています
M84 (NGC4374)
 6.4'×5.6' 等級10.1等   M86 (NGC4406)  8.9'×5.8'   等級9.8    距離:6000万光年